研究室の紹介

 1. 研究活動

都市デザイン研究室は,広く社会や地域に開かれ,情報や研究の蓄積を通してまちづくりを支援するデザインセンターとしての役割を持つことを目指しています。特に,「公共的空間」(市民が共有しうる物理的空間,市民が自由な活動を行いうる社会的空間)の研究と実現の手法が課題と考えています。

研究活動は,所属メンバーによる研究蓄積を始め,地域との連携による調査研究や提案,自治体やまちづくり組織・企業との協働による計画・デザイン,またこれらの成果を論説やコンペなどを通した社会的発言と幅広いものとなっています。

今後,都市空間の形成や計画,デザインに関わる歴史を踏まえ,「理論構築」「社会実験」,「空間研究データベース」を進め,他領域研究領域や専門家とのコラボレーション,都市に関わる組織,市民組織との連携やネットワークづくりを進めていきたいと考えています。

2. 大学院生の日常の活動

都市デザイン研究室の大学院生の日常の活動を簡単にご紹介します。

修士課程1年生が最も多くの時間を割くことになるのは、グループで取り組むプロジェクトです。全国各地の地域と連繋し、まちの望むべき将来を思い描き、それを具体的な空間やシステムの計画・デザインとして提案していくという、都市デザインの基本的な考え方、専門的な技法を、実践的なフィールドにおいて獲得していきます。

修士課程2年生、そして博士課程の学生は、上述のプロジェクトに総括的な立場で関わりながら、実践の中で得られた問題意識や関心を基に、より普遍的な知見の獲得を目指した個人個人の研究を進めていきます。その成果は、修士論文博士論文、更には学会論文、学会発表、雑誌論文としてまとめられます。

又、これらのプロジェクトや個人個人の研究の成果は、学生の発意で月二回ほど開催される研究室会議 で、順次発表されます。ほぼ研究室の全員が参加する研究室会議での情報共有や議論は、研究室の全ての活動の豊な源泉となっています。