講演会「学生の目から見た神田」に登壇!

10月13日、神田学会の講演会「ワテラスステューデントハウス講演会」にて、神田プロジェクトが20分間の発表とディスカッションを行い、問題意識や活動内容などについてたっぷりと発表してきました。

 

神田学会とは、神田の老舗工務店「久保工」が行ってきた地域活動を母体とするNPO団体です。都市デザイン研究室教授の西村先生が理事を務め、月に1回ほど「神田学会」と題して様々な講演会を実施するほか、情報誌「神田ルネッサンス」を刊行しています。

神田学会HP:http://www.kandagakkai.org/gakkai/

PA131851.jpg▲代表して2名が登壇、理事である西村先生が司会を務めた

今回の神田学会のテーマは、神田淡路町の再開発ビル「ワテラス」に36戸設置された学生向けマンション「ワテラスステューデントハウス」です。格安の家賃で都心に住める代わりに、町会行事や地域活動に参加してもらうことで地域の活性化を図ろうという取り組みです。神田プロジェクトも、2014年にワテラスに居住していた学生3人を中心に始められたものです。

今回の講演会には、地元企業関係者をはじめとして約50名が集まりました。会のはじめに、ワテラスの学生も参加する「淡路町エリアマネジメント」事務局の松本久美さんから、ワテラスの概要説明がありました。続いて、居住する学生を交えたトークが行われ、ワテラスへの居住を選択した理由、今後やってみたい活動について話がありました。

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▲まずワテラスの事務局と居住者による活動紹介

続いて、神田プロジェクトから20分の活動報告を行いました。「私たちの見た神田の魅力」「神田らしさを考える」「神田暮らし探検隊の目指しているもの」「活動の記録」「神田暮らし探検隊はどこへ向かうのか」といった構成とし、とくに「独自の視点からみて神田の何が面白いのか?」を重点的に語りました。

中でも神田の特徴「流動と土着」に関しては、のちのディスカッションでも話題にのぼった点で、神田に増え続ける新旧住民の交流と担い手問題に関心の高いことが伺えました。

PA131856.JPG▲満員の聴衆を前に緊張の発表

PA131862.jpg▲M1には今後の野望を語ってもらう 

活動報告ののち、司会者の西村先生とディスカッションがありました。「2年限りの学生だが、地域との関係をいかに継承するか」「学生の調査研究の相手をするのは地域にとって面倒だと思うが、しっかりと受け入れてくれたのか」といった、プロジェクト活動の本質に迫る質疑応答ができました。最後の自由質疑応答でも、淡路町一丁目町会の町会長様とも、意見を交わすことができました。

 

さて、今回の神田学会は、修士1年への引き継ぎを目前として、プロジェクト活動の枠組みを整理・議論する絶好の機会となりました。プロジェクトは各年代の課題・やりたいことを自由に追求するものですが、プロジェクトの持つ人脈や問題意識の蓄積、知見や資料を活用することで「巨人の肩の上に立つ」ことができ、より遠くに飛べるという一面も、きっと持っているのでしょう。