プロジェクト発表会 in Chulalongkorn大学

こんにちは、M1の神谷です。

今日は研究室旅行二日目の11/15にありました、Chulalongkorn大学でのプロジェクト発表会についてお伝えします。

都市デザイン研究室のプロジェクトを代表して、神田・三国・カトマンズプロジェクトが、またChulalongkorn大学の学生さん達からは設計課題の内容についての発表を行いました。

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発表会には、Chulalongkorn 大学のUrban and Regional Planning Departmentの学部生たちと、あとは、毎年行われるChulalongkorn大学と東京大学の合同ワークショップに参加していた修士の学生たち、そして先生方が来て下さいました。(以下、CU:Chulalongkorn大学(University))

DSC08386.JPG▲発表風景。CUの学生さんが発表中。

彼らも普段の会話はタイ語、と英語が苦手な人もいるようで、発表自体はお互い英語ですが、会自体はナッタポン先生のタイ語・日本語という見事な通訳の元進められました。

お互いに発表の後に質疑応答という流れだったのですが、神田・三国プロジェクトが扱った、子供の目線や空き家問題といった話題はタイの学生にはなじみが薄かったようで意見はもらえませんでした。

背景を共有していない人たちに、また言語が完全に共有されていない人たちに対して、自分たちの関心や問題意識をいかに興味深く見せるか、という難しさを思い知らされました。

歴史的建物の保存に関してはバンコクでも行われていることから、震災にあったエリアの建物保全に関して考えているカトマンズプロジェクトに対しては様々なコメントがCUの学生たちから飛び出しました。

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▲カトマンズプロジェクトの発表を行うM1小林(撮影者:M2中井)

CUの学生さんたちは、授業の中の設計課題である、Bangkok Yai-Bangkok Noi Community Rehabilitation Studio Project Design について発表してくれました。大きなビルが建てられて勢いよく開発が進む中で、小さなコミュニティを中心とした地域開発について考えるという、まさに現在のバンコクの問題に真正面から向き合うような課題です。地元の人にお話を聞きながら設計を進めていくそうです。

3人発表してくれたのですが、皆さん設計場所について丁寧に説明してくれたのでとても分かりやすく、また、CUの学生さんたちの興味は広いので、バンコクの歴史ある場所を選びながらも、個人個人で一番力を入れている所は違うのか、マスタープランから建築個々の提案まで多様な内容を含むものでした。

DSC08388.JPG▲形の設計だけではなく、どのように維持するかも考えているそうです

DSC08392.JPG▲設計を説明するCUの学生。コンセプトは「おばあさんたちが再び生き生きと美しくなれる場所」

日本での話ですが、大学の設計課題や学生の興味や提案は、数年後のその場所や社会の問題を予見していることがあるということを聞きました。今回の発表会で聞いた内容は、おそらく今後のバンコクで重要になってくるポイントであり、その設計内容はバンコクの一歩先の未来の姿になるのだろうと思います。

バンコクがこれからどのように変わっていくかはまだ分かりませんが、提案にあったような像が実際に描かれていると願って、将来また訪れる機会があれば、その姿をしかと見てきたいと思います。